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M1 かに星雲
 
おうし座にある超新星残骸。日本の「明月記」や中国の古文書の記録によると、西暦1054年、この位置に昼間でも見える程の明るい星が突然現れ2年近くに渡って夜空に光っていたとあります。質量の大きな星の最後は星の外層を吹き飛ばし大爆発を起こします。そのエネルギーはすさまじく明るさは1億倍に達するといわれます。このような現象を超新星爆発とよび、飛び散った星の残骸はしだいに膨張拡散して星雲として見えるようになります。かに星雲はまさにそのような生い立ちを持ち爆発から約千年の時を経た現在、このような形になっているのです。星の大部分を吹き飛ばした星の芯(中心星)は直径十数kmの超高密度の中性子星となり1秒間に30回転という猛スピードで回転しながらX線をパルス状に放射されているX線パルサーです。この中心星から発する強力な電磁波が飛び散ったガスを電離発光させてこのようなフィラメントを見せています。このフィラメントが蟹の足にみえるのでロス卿によりかにの名がつけられました。今回はHαフィルターを使ってフィラメント構造を強調しました。


距離6300光年 光度8.4等  視直径6′×4′(Wikpedia)
  
撮影データ

2011年10月29日 21:38〜  RGB 露出:300s×4  
2011年11月24日 21:41〜  Hα 露出:300s×12
2011年12月24日 22:52〜  Hα 露出:300s×18
MT-250   FL=1500mm 
BJ-41L   IDAS LRGB Type2
ステライメージ等で画像処理
三鷹 GNS−26赤道儀  恒星時自動 
撮影地  自宅
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